昨年の年山であった『上州武尊山』を登りました。標高は、なんと2020メートル。
2016〜2017年の年越しの際は、『標高2017メートルの『雲取山』で初日の出を見る』という情報がSNSで広く見られたため、山岳救助隊が雲取山での遭難に対応できるよう特別に備えていたほどでした。
上州武尊山は、日帰りできる山で、さらにロープウェーの稼働時間も限られているし、天気予報も最悪だったことから、今年はそのような混乱もなかったそうです。
それでは本題に。
上州武尊山には、川場スキー場のリフト最終点から登り始めます。初級の山で、片道2時間半ほど。
登ったのは、2020年12月30日。天気は予報通りの悪天候。
見通しは悪いが、午後の天気が崩れる15時前に下山することを絶対条件とし、タイムスケジュールを組んで出発。
尾根に上がったら稜線伝いに歩く。
降雪と風もやや強く、トレースはほとんどない。この日は一番乗りらしい。ラッキー🤞
約40分ほどで、剣ヶ峰山頂(2020メートル)に到着。
残念ながら、見晴らしはよくありませんが、無事に2020年の山納めができました。
そして、2021メートル地点から、2021年の安全登山を祈ります。ていっ‼️
時間的にはまだまだ余裕があったため、そのまま武尊山に向かいます。
剣ヶ峰山よりも武尊山の方が標高が低く、急登などもないため、1時間40分ほどで到着。
天候は次第に悪くなり、ここでバラクラバとゴーグルを装着。写真を数枚撮影し、すぐに下山開始します。
無事にリフトまで10分くらいの距離に到着したとき、焦がれていた晴れ間がっ‼️
天使の梯子が綺麗です。
そして、つかの間の青空に^_^
風もなくなり、時間にも十分な余裕があったため、リフト前の急斜面を利用して、滑落停止のフォームだけ確認します。
そして、13時には駐車場に到着。今回は悪天候の中での登山だったため、視界が悪く、トレースもなく難易度も上がりましたが、上州武尊山は初級冬山登山としてお勧めの山です。
それはそうと、今回、気になったことが一つ。
私たちが下山している途中、12時過ぎに登り始めている方4人とすれ違いました。
格好を見ると、初心者であることは一目瞭然。
いくら、初級の雪山といっても軽く考えすぎだと強く感じました。
当日は、午後から天候が崩れると、あれほど注意喚起されていたのにも関わらず、午後から登り始めるなんて理解できません。しかもソロで。
昨年は、新型コロナの影響で、登山者数は減少したものの、遭難事故発生率は上昇しました。これは、コロナによる密を避けるため、アウトドアブームから登山に流れ、登山初心者が遭難するケースが増えたためです。
今回も、出発前には川場スキー場の係りの方から非常装備の有無やリフトの稼働時間、悪天候時の撤退など細かく指示されました。
上の画像が、その際に記入を求められた用紙です。この持ち物の欄には、基本的な雪山登山装備が並んでいますが、使い方の分からない又は使ったことのない道具がある方や、雪山を始めたばかりの方は、講習会などで雪山登山における基本技術を学ぶことをおすすめします。
夏山と違って冬山では、少しの判断ミスが遭難死亡事故につながります。冬山の講習を受け、知識と経験を身につけることで、悲しい事故を減らすことができます。
私たちも、毎年冬季は冬山講習を多く行なっておりますので、ご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
晴れ間の光りと山の写真、神秘的ですね
お褒めの言葉ありがたく頂戴します‼️山の上ですと、ブロッケン現象や、まん丸の虹など神秘的な風景を見る機会が多々ありますので、これからもアップしていきたいと思います^_^