冬季のアルパインクライミングの中でもかなりの人気ルート、『大同心南陵』に行ってきました。
前日に赤岳鉱泉に泊まり、英気を養います。夕飯は、またまた肉でした。うん、美味しい^_^
話は逸れますが、赤岳鉱泉の宿泊料金が値上げされました。10000円→12000円の2000円アップ。サービスや設備は向上していませんので、単なる値上げです。
私が言う立場にありませんが、値上げするなら相応の企業努力が必要だと思うんですよね。企業は、継続的に発展していかなければならないという大前提があるわけで、成熟したマーケットでは、しばしば絶対客数が決まってしまっていることがあります。その場合、企業は単価を上げて増収を目指すことになります。
取れる戦略は多く、新商品や補完材の開発、競合との差別化、リストラテジックによる効率化、ダウンサイジングなどなど。
山小屋はと言うと、、、、何もしているようには見えません。いや、実際しているのかもしれませんよ。ただ、消費者側にそれが見えなければ、値上げに納得しない=顧客満足度の低下に繋がってしまいます。
最たる例は、テント場の値上げ。赤岳鉱泉はテント場の使用料を1000円/人→2000円/人に値上げしました。つり銭の準備という難題があるとはいえ、元値に対する値上げ率が200%で、しかも、こちらは本当にサービスの向上は何もありません。
批判的な意見も多々耳にします。山を生業とする私としては、山小屋を応援したい気持ちが強めですが、これでは援護できません。正直な気持ちとしては、コンサルとまでは言わないが誰かビジネスマン(マネージャー)を雇った方が賢明だと思ってしまいます。
話を戻しましょう。
当日は快晴。暑いくらいの気温の中、大同心陵を登ります。汗をかかないようにスピードを調整します。クライミングでは動かない時間が増えますので、汗冷えを防ぐためにも、ここはゆっくりと。
大同心南陵取り付きに到着します。Youtubeで人気の『東野登山隊』は2020年1月頃撮影の登山映像を2021年初頃にアップしています。
『東野登山隊』は、荒天のため大同心基部で撤退しましたが、続行していたら、ここから先の『大同心陵』を登る予定でした。
Youtubeがすごいのか、芸能人がすごいのか、この動画がアップされてから、同ルート登山希望の問い合わせが増えてきております。
南陵は3ピッチほど。状態にもよりますが、初級です。今回のお客様も冬季クライミングは初めてとのことでしたが、順調に登っていました。
ドーム基部まで登り、巻いて大同心の頭に到着。皆さん記念撮影を撮りまくります。一般ルートではないので達成感も高く、気分が上がります。
下山は、頭から懸垂下降で降りていきます。大同心南陵は人気ルートですので、降りる時は、登っている人がいないか、落石を起こさないかなど特に注意が必要です。
1日目 美濃戸〜赤岳鉱泉 (アイスクライミング等)
2日目 大同心南陵〜帰宅
の2日間のモデルケースで、ガイド料28000円/人(別途ガイド宿泊料、交通費実費が必要)となります。
ご興味のある方は、お問い合わせお待ちしております^_^