冬の登山道具の手入れ紹介です。
登山頻度にもよりますが、物によっては磨耗、緩み、破れ、汚れ、欠損などしているものがありますので、シーズン終わりには、丁寧に観察し、補修が必要なものについてはしっかりと手入れしましょう。
やや大げさな表現ではありますが、登山道具・装備は、“命を預ける道具”ですので、状態を把握し、メンテナンスすることで、安全登山に直結します。私個人は、言葉が過ぎるとは思いません。
今回は、アイゼンのメンテナンスをご紹介します。
アイゼンは冬山登山には必須アイテムです。これがないと、そもそも登れないというくらい重要な道具ですので、かなり頑丈で信頼性のある作りになっております。
逆にいうと、トラブルが少ないため、メンテナンスなんてほとんどしないという人もいるのではないでしょうか。
では、いってみましょう。
まずは、洗います。泥や汚れなどを綺麗に落とします。これらが付着していると、次の段階である、観察・評価の精度が落ちますし、錆なども出やすくなります。
次に、各所の点検を行います。
- ベルトは磨耗していないか
- バックルは正常か
- 本体に歪みや変形はないか
- 爪の磨耗度合はどうか
などの点検を行います。
ベルトとバックルは交換可能です。痛みが酷いようでしたら交換しましょう。高い部品ではないので、気になったら早めの交換をお勧めします。
それと、ベルトが長過ぎる方は、適正な長さにカットしましょう。
本体が歪んだり変形することは稀です。スパイン(背骨)と呼ばれる、つま先部と踵部をつなぐ部品やアンチスノープレートなどをよく確認しましょう。いずれも交換可能です。
最後に爪の磨耗を確認します。岩など雪以外の場所を歩くこともあるため、以外と磨耗しており、先端が丸まってしまっているのではないでしょうか?
先端が丸まると、氷に対する制動力が低下してしまいます。しっかりと研ぐことにより、性能を蘇らせます。
アイゼンを研ぐのは、難しいことではありませんが、歯が12本もあると、両足で24本研がなければならないので、手間がかかります。面倒な方は、どちらかにご依頼されるのも1つの手かと思います。
1本づつキンキンに研いでいきます。これで、厳冬期の富士山も問題なし❗️
フロントポイントもしっかりと研いで来シーズンに備えます(^^)
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