レスキュー訓練@鷹取山

レスキュー訓練@鷹取山

クライミングやアルパインで必要となるレスキュー技術。

いざというときに役立つ技術。

内容としては、課題が2つ。それぞれの解決法5つを実際に行いながら練習します。

(1) セカンドクライマーとしてビレイ中に、リードクライマーにトラブルが発生。どうにかしないといけない。

①ビレイ状態から、自己脱出。自由になる。(助けを呼びに行ける)

②固定したロープを登り、リードクライマーの状況を確認しに行く。

(2) 懸垂下降時のトラブル。

①ロープに結び目ができていた。

②切れた(傷んだ)ロープを、結束してできた結び目を通過。

③下降器を失った(落とした)。

まずは、(1)。想定されるのは、リードクライマーが、何かの拍子に頭を打って気を失ったり、骨折して動けない場合など。

ビレイ中の、セカンドクライマーは、その場にい続けてもなんの解決にもならないので、ビレイを解いて、ビレイをしていなければならない状況から脱しなくてはならない。→①自己脱出

自由になった段階で、助けを呼びに行くか、自分で様子を見に行くかを選択する必要がある。周りに人がおらず、電波もない。状況もわからないので、救助要請をしに行くには、最低限の情報が必要。→②自分で観に行く

(1)①では、仮固定(ミュールノット)、フリクションヒッチ(クレームハイスト)を使った荷重移動の練習。

(1)②では、固定されたロープを、フリクションヒッチ(マッシャー)を使い登っていく練習。

次に(2)。懸垂下降途中に、ロープに結び目を発見。確認してみると、

単純に結び目ができているので、ロープの結び目を解かなくてはならない→①

ロープの傷んだ箇所を補強するため、ロープを結束しているので、解くのではなく、下降器の掛け替えをしなければならない→②

(2)①では、不意にロープの結び目が下降器まで来てしまい、引っかかってしまった想定。結び目を解くにも、一度下降器に引っかかっている結び目のあるロープを緩めなくてはならないため、ロープ下部に足をいれるループを作り、上部にフリクションヒッチで荷重を移す。下降器付近のロープが緩んだところで、結び目を解く。足場用に作ったループも解き、下降器を仮固定した上で、フリクションヒッチを解除。

(2)②では、懸垂下降を始める前に、ロープの結束があることを知っているため、下降器の掛け替えを前提にしたセッティング(下降器+フリクションヒッチでバックアップ)で開始。結束の少し上で、下降を停止し、結束の下側にフリクションヒッチを掛け、下降器を解除し再度結束の下側にセット。上部のフリクションヒッチを、ゆっくり解除して通過。

(2)③は、下降器を失った際の懸垂下降方法。ムンターヒッチで下降器の代用とする。セットする際は、ゲートの向きに注意。ロープがロックカラビナのゲートに干渉しないようにする。

最後に、鷹取山之名所、磨崖仏に安全祈願をして終了!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です