冬季登山用品のお手入れ第二弾は、やはりアイゼンのメンテナンスでしょう。
最近よくあるご相談は、アイゼンが錆びている。です。
これは、対策が簡単で、『使用後はよく乾かしてから保管』、これに尽きると思います。
ましてや、シーズンアウトした時には、よく洗浄し、ゴミや汚れを落としてから乾燥させ保管します。
少し前の世代の先輩方の中には、オイルを塗って保管しておくという方もいらっしゃると思います。言っていることは分かります。オイルの膜で水分を寄せ付けないようにする=サビ防止ということですね。
ただ、特に保存に関して、油を塗る必要はありません。よく乾かしてさえいれば、来シーズンまでに錆びることはないでしょう。
「それでも錆びてしまう」という方は、乾燥が足りず水分が残っているか、保管方法が適切ではないと考えられます。高温多湿な場所は避けて保管してみましょう。
それでもだめなら、モンベルから発売されている「ドライストレージバック」を試してみるといいかもしれません。本来、靴の劣化を遅らせるための保存用の袋で、密閉した袋の中に乾燥剤が入っており、加水分解を抑制するというのものですが、要は、『乾燥した状態で保存できる』というものです。
こんな感じです。アイゼンの歯で袋に穴が空いてしまっては、元も子もないので、ケースに入れてから、ストレージバッグに入れましょう。
これで、来シーズンも安心して山に登れるはずです。