妙義山 木戸壁右カンテ

妙義山 木戸壁右カンテ

大分寒くなってきました。

紅葉のシーズンの到来です。そして、妙義山の季節でもあります。

というのも、夏場はヒルが多くてとても歩けたもんじゃないからです。

今回は、木戸の南東方向にあるマルチピッチ、木戸壁右カンテに行ってきました。

初めてのマルチデビューなどにはちょうどいい場所ではないでしょうか。

旧国民宿舎裏妙義に集合してから、装備を整え出発します。

破線ではありますが、道はしっかりついています。丁須の頭方面に30分ほど歩きます。

すると、岩肌に上の写真の道標が現れます。手前方向が国民宿舎側で、左方向が丁須の頭になります。

ここを、「右」に曲がり、壁沿いに歩いて2分ほどで取り付きに到着。

準備に取り掛かります。

第1ピッチ。出だしは傾斜が強いが、難しくはない。

木戸壁は、礫岩、つまり手拳大の石が混ざった岩でできており、風化によりその礫が表面に出てきています。ガバホールドが豊富で、ストレスなく登れます。

第2ピッチ、松の木まで。第1、第2ピッチを繋げて登る人もいるようです。

第3ピッチ。ここがこのルートでの核心ピッチ。右へ、左へと直登ではないが、ボルトが打たれているので、ルートを見失うことはない。

写真を撮り忘れたが、第4ピッチは、10メートルほどと短く、第5ピッチと繋げると、ぴったり50メートル。クイックドローの数に注意しつつ登ると、終了点に。

荒々しい山肌に、ほんのり色づく木々。贅沢な眺めの中でお昼休憩を取り、下降の準備を始めます。

懸垂は全3ピッチ。60メートルロープであれば2ピッチでも可能。

ただし、礫岩特有の注意点があります。岩肌の表面に礫の出ている礫岩は、登るのにはうってつけですが、懸垂の時にロープがスタックしやすいです。一度スタックしてしまうと、ほとんど場合、回収のために登り返しが必要になってきます。

短くピッチを切って懸垂するのが、一番の対策になります。

無事に取り付きまで降りたら、支点構築の講習を行いました。日陰に入ると、一気に寒く感じるので、15時に下山開始。

今年は、これでクライミング納め。冬山の準備に入ります。

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