山のバーナーとして広く認知されている『jetboil』。持っている方も、使っているところを見たことのある方も多いと思います。
かく言う私も、ジェットボイル を愛用しております。ジェットボイル 関連記事は多いので、今回は、「いかに早く沸くか」という項目は割愛します。
ジェットボイル の『マイクロモ』と『ミニモ』を比較し、レビューしていきます。
まずは、見てみましょう。
左が『マイクロモ』で、右が『ミニモ』です。なぜこの2つの比較かと言いますと、両方とも私のオススメのモデルであり、尚且つ、やや形状が異なることから、どちらにしようか迷われる方が多いからです。
「『フラッシュ』・『ジップ』・『スモー』じゃダメなの?」と思われた方‼️
全然ダメじゃありません。オススメが上の2つのモデルというだけです。
他のモデルがオススメにならない理由としては、『フラッシュ』と『ジップ』は雪山で使うには難ありだからです。使えないわけでは無いですが、やはり、サーモレギュレーター搭載モデルの方がいいでしょう。ですので、「夏山だけしか行かないよー」という方には、『フラッシュ』と『ジップ』は、必要十分な性能を持っていると言えます。
『スモー』については、単純にデカ重だからです。
話を戻しまして、まずは、『マイクロモ』のスペックから。
次に、『ミニモ』のスペックを。
こうして見比べると、『ミニモ』は『マイクロモ』より、①100g重く、②高さが約1センチ低く、③直径が約2センチ大きい—という違いがあるだけで、スペック上は、そんなに変わりません。
ですが、実際に使うとなると、かなりの差を感じます。次の画像を見ていただくと、分かりやすいと思います。
武器(スプーン)の角度が違います。底にある食べ物を取ろうとした時に、マイクロモですと、うまく掬うのに難儀します。一方でミニモは食べやすいです。視覚的にはこんな感じの違いがあります。
実際に見てみると、かなりの違いがあることが分かってもらえると思います。
「少し食べづらいくらい関係ない」と思われる方もいらっしゃるかと思います。私もそう思います。ですが、本当に大変なのは片付けなのです。
ご飯を食べ終わったあと、ティッシュなどで拭いて綺麗にします。その際、『ミニモ』は広口なので、楽に拭き取れるのですが、『マイクロモ』は、手が入る大きさギリギリです。上手く拭けないし、手を突っ込むと手の甲などに食べ物的なやつが付きます。いろいろ大変なのです。
その他の違いとしては、『マイクロモ』がオールインワン設計で、100g缶をぴったりスマートに収納することができます。
一方『ミニモ』は、ガス缶を入れることができません。かといって、バーナーとゴトクだけだとデットスペースが生まれてしまいます。歩いてい時にカタカタ音がすることも、、、
で、これらのジェットボイルを山に持って行くとなると、実際にはそれぞれこのようになります。
ただし、冬山ですと、ストーブとして使ったり、雪を溶かして水を作ったりするため230g缶を持って行くと思いますし、2人パーティなどの理由で、別にコッヘルを持っていこうという場合などは、『マイクロモ』のオールインワン設計が無に帰します。
ということで、用途ごとに整理すると、
- お湯だけ沸かして、フリーズドライや別の容器で調理しちゃう派⇨『マイクロモ』
- ジェットボイル でクッキングまでしちゃおう派⇨『ミニモ』
ということになるのかなと思います。jetboilクッキング専門の本も出版されていますし、料理も楽しめると、キャンプなど活躍の場がふえそうですね。
ちなみにですが、私はこれまでにジェットボイル を5つ購入しています。
- 初号機⇨ザックに入れていて、少し落ちた時に緩衝材となり、潰れて永眠
- 弐号機⇨チタン製カップモデルで、雪から水を作るために連続加熱をしていたら、フラックスリングとの接合部⁇が溶けて永眠
- 参号機⇨現役スタメン(マイクロモ)
- 肆号機⇨ヘリオス(廃盤液出しモデル)を興味本位で購入したが、大きすぎたため、「どこで使うねん」と売却
- 伍号機⇨現役スタメン(ミニモ)
と、初号機から数えると、かなり長いこと使っています。なぜに、こんなに気に入っているのかというと、『燃費の良さ』です。
初号機の頃、1週間ほどの夏山縦走に行った際のお話です。朝晩のご飯で、必ずお湯を沸かします。それまでは、違うバーナーを使っていたので、経験則から多めに230g缶を2個持っていきました(オールインワンにつき、100g缶も持っていた)。
でもでもでもでも〜、なんとビックリ‼️
もともと入っている、100缶1つで1週間過ごせちゃいました。これには、衝撃を受けました、本当に‼️
当時、100gをきるバーナーなど、1グラム(モノによっては10グラム単位)の軽量化を競っていましたが、燃焼効率が上がっただけで、ガス缶が小さくなったのです。230g缶が100g缶になるだけで、一気に130の減量ですよっ∑(゚Д゚)‼️
それ以来、代替わりしながらも今でも鉄板の相棒として、いろんな山々を旅しています。
蛇足ですが、2018年頃発売されてたバーナーのみの『マイティーモ』というモデルが、今は日本公式サイトから姿を消しています。本国アメリカでは、まだ健在のようですが、何か問題があったのでしょうか(ガス検⁇)?どなたかご存知でしたら教えて下さいm(_ _)m