山もハイシーズンとなり、山に関する事故のニュースもポツリポツリと聞こえてくるようになりました。
その度に、「気を抜いていたから事故が起きた」や、「山を甘く見ている」などと言った自己責任論が噴出します。
少し寂しい気持ちになります。だって、望んで怪我したい人なんていないのだから。そんなに責められたら、『また山に来たい』って思えなくなってしまうんじゃないかなと、、、。
街中で、ちょっとしたところでつまづいたり、体の一部が建物にぶつかったりってよくあることだと思います。山だと、これらのようなちょっとした要因が大きな事故につながる可能性があるので、十分に注意しなければならないと思います。でも、私は、注意していた上での事故を強く非難する気持ちにはなれません、、、。
なんだか、前置きが長くなってしまいましたが、普段から事故なく案内するように心掛けていますが、『もしもの時』や『別パーティーの事故に遭遇』することに備えて、レスキューの有資格者のガイド仲間と定期的に技術研鑽に努めております。『資格を持ってます』という人は結構いますが、実際にはほとんど使わない技術。反復しておかないと、必要な時に手際よくできません。
幸い、自パーティーで事故が起こったことはありませんが、骨折した方を担ぎ上げたり下ろしたり、日が落ち真っ暗闇の中地図上のルートから外れて彷徨う家族を小屋まで案内したり、毎年なんらかの事故案件に遭遇しています。
『登山は、少しだけ他のスポーツよりも危険な時もある』と、頭の片隅に置いていただいた上で、安全に自然を楽しんじゃいましょう‼️