今回は、冬山の魅力についてご紹介したいと思います。
冬山と言うと、『どうやって登るの?』や『何が必要なのかよくわからない』、極端な例だと、『死ぬ』なんてイメージを持たれている方もいます。
1年のうちで山に雪がある期間は約7カ月と、1年の半分以上を占めているのに対し、登山者の人数比では、無雪期の登山人口が7割以上となっています。
正直、未知のものに挑戦するというのは、簡単なことではありません。毎年、冬山で死者が出ているのも事実です。
ただ、実際に冬山に登った方は、皆、『雪の山がこんなに綺麗だとは思わなかった』、『もっと早く登ったら良かった』、『次はどこに行こうか』なんて口にしています。
私は、こんなにも登山をされる方がいるのに、冬は山から遠ざかるなんてもったいない‼️損してる‼️なんて思うことがあります。
是非、冬も登山を楽しんでいただきたい‼️
ということで、『初めて冬山にチャレンジしたい』という方へ、最初の冬山をご提案します。
冬山と言っても、厳しい山ではなく、まずはスノーハイキングといった気分的にも挑戦しやすいものから始めましょう。
まずは、装備から、
- ウェア
- アイゼン(チェーンスパイク、軽アイゼン)
- ストック
が必要となります。
ウェアは、①ベースレイヤー、②ミドルレイヤー、③アウターシェル、④防寒着――で構成されており、天候や気温、行動様態によって、①+③であったり、①+②+③+④であったりします。
①ベースレイヤーは、レイヤーの中でも最も重要と言われており、速乾性の高い化繊製のもの又は、濡れても温かさを保てるウール製のものが良いとされています。できるだけ、身体にフィットしたものを選び、汗を吸いとってもらえるようにしましょう。
②ミドルレイヤーは、フリースやセーターなどで、別名中間着とも言われます。季節や気温によって温かさの異なるものをチョイスします。
③アウターシェルは、防水透湿性の生地を使ったもので、風雪をシャットアウトします。
④防寒着は、主にダウンや化繊のもので、休憩中などに着用します。
次にアイゼンのご紹介です。
アイゼンは、主に4~12本歯のものが売られていますが、一般的に4~8本歯は軽アイゼンに分類されています。スノーハイクであれば、軽アイゼンでも楽しめる山はたくさんあります。ただし、あまり雪深い場所や凍った場所には、10~12本歯の方が安心でしょう。
チェーンスパイクは、近年流行りだした装備で、軽アイゼンの代わりと考えていただければよろしいかと思います。
次にストックですが、冬は先端を雪に刺すので、カバーを外し、刺さりすぎないようにスノーバスケットに交換しましょう。
ここまで準備できたら、手近な山に行ってみましょう。
次回、実践編でご紹介します。